2009年9月6日日曜日

ぽんぽん山の月

 タイトル  : ぽんぽん山の月
 文    : あまん きみこ
 絵    : 渡辺 洋二
 発行所 : 文研出版
        1985.12.10 初版
 ページ数 : 24ページ
 大きさ      : 26.3 x 21.4 cm

【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】 ファンタジー
【キーワード】 月・うさぎ・やまんば
【読み聞かせ季節】 秋・中秋の名月
【読み聞かせ時間】 5:30
 
どんな本?
【あらすじ】
4匹のこうさぎの兄妹が、
美味しいものを持って帰るはずの
お母さんを待っています。

しかし、なかなか、帰って来ません。
月が昇って、その月のなかに、
お餅をついているお母さんを発見しました。
「おかあちゃん、あんなところで何してるんだろう?」
兄弟たちは、お月さまを見ながら、話し合っています。

この様子を 見ているものが いました。
恥ずかしがりや の やまんばです。
やまんばは、途中で
お母さんらしき うさぎを 見かけています。
どうやら、猟師に撃たれたらしい・・・
そして、こうさぎのことを 案じます。
その様子を 上から見ていたのは、秋風の子。
その全てを 見ていたのは、お月さま。


(感想)
淡々と物語りは進んでいきます。
兄妹間の会話、
恥ずかしがり屋のやまんばが勇気を出して、
うさぎたちに対して行動をとったこと、
秋風の子が、やまんばに
風に乗せて 言葉をおくったこと、
ふうんわりとした優しさが伝わってきます。
暖かく見守る優しいお母さんのような姿のやまんば。
絵のタッチも、優しい感じでお話と合っています。
お月見の時に、しっとりと読みたい絵本。