タイトル : ダニエルのふしぎな絵
作 : バーバラ・マクリントック
訳 : 福本 友美子
出版社 : ぽるぷ出版
2005.9.30
ページ数 : 32ページ
大きさ : 28.4 x 21.6 cm
【おすすめ度】 ★★★★☆
【ジャンル】 じぶんの道
【キーワード】 絵・おとうさん
【読み聞かせ時期】 冬 (雪のシーンあるので)
【読み聞かせ時間】 8:00
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どんな本?
【内容】
ダニエルは、絵を描くのが大好きな女の子。
お父さんは、ダニエルのことを とても可愛がっていました。
でも、ダニエルの描く 幻想的で不思議な絵は理解できず、
目に見えるとおりに描けないならば、
写真の方がいいと写真家のお父さんは思っていました。
ちゃんとした画家に なれそうもない…。
ある日、お父さんが高い熱を出して、
仕事が出来ず、残ったわずかなお金で
生活していましたが、
1週間で 底をついてしまいました。
困りに困ったダニエルは、
売れるような写真をとるために
雪の降りつもる中、まちに出ます。
見よう見真似で、思い出しては、
カメラを設置するのですが、思うように いきません。
『やっぱりむりかしら……』
そうつぶやいた時、時々お父さんの写真を買ってくれる
画家の女性に会いました。
その優しい女性は、ダニエルを部屋に
まねきいれてくれます。
そこで、目にした絵が ダニエルに衝撃を与えます。
(感想)
ダニエルの描く創造性豊かな絵は、とても素適です。
寒々しい冬空の風景も、ダニエルの手にかかれば、
暖かな色彩と目一杯の装飾で、見るものを楽しくさせます。
でも、お父さんは、そうは思わないんですね。
写真のように正確に写しとる絵が良いものだと思っているのか…
お父さんの常識から、はみ出してしまった絵なんですね。
でも、後から登場する画家の女性から見れば…
どんな人でも、自分のしていることが認められるのは嬉しいことです。
子どもならば、なおさら、喜びが大きいのでは?
創造の世界は、無限に広がっているはずです。
でも、自分の子には
『こんなの有り得ない。ちがうじゃないの!』
なんて言ってないかしら。気をつけなくちゃ。