2009年12月19日土曜日

しろいはうさぎ


タイトル : しろいはうさぎ
文・絵 : クォン・ユンドク
  訳  : チョン・ミヘ
出版社 : 福音館
       2007.5.25
ページ数 : 36ページ
 大きさ   : 21 x 24 cm

【おすすめ度】 ★★★★☆
【ジャンル】 言葉遊び・韓国
【キーワード】 連想
【読み聞かせ時間 2:00



Amazonで検索
どんな本?

【内容】
韓国の最南端に位置する済州島(チェジュド)の人々に
唄い継がれてきた わらべ唄を もとに作られた絵本です。

くものすは しろい → しろいは うさぎ → うさぎは…

連想されるものを、つなげていって、
最後にたどり着く言葉は、あたたかい、
くすぐったいような ほんわか 心地良い言葉。

巻末の訳者による あとがきを読んだ後に
もう一度、絵をじっくり見ると、
その土地ならではの、日常にふれることが出来ます。

(感想)
かわいらしい絵で、韓国のわらべ唄を表したものと
さらさらと見ていたのですが、
巻末のあとがきを読むと、結構、奥の深い絵本なのかも。
島の生活力が、描かれた絵本でも あるのです。
あとがきを理解して、絵から読みとるのは、
低学年では、難しいかもしれません。
今は、言葉遊びを楽しんで、
また、大きくなってから、もう一度読み直すと、
新しい発見が出来る絵本だと思います。

(絵本にある不思議な言葉は?)
“シリドンドン コミドンドン” 
”コミ” は クモのこと
”シリドンドン” は クモが糸にゆらりと、
ぶら下がっている様子を
表現した済州島の方言です。 あとがきより抜粋