2010年1月21日木曜日

ゆきだるまのさがしもの

タイトル : ゆきだるまの
        さがしもの
 作 : ゲルダ・マリー・シャイドル
 絵 : ヨゼフ・ウィルコン
 訳 : いずみ ちほこ
出版社 : セーラー出版
        1988.10
ページ数 : 26ページ
 大きさ   : 29.3 x21.7 cm

【おすすめ度】 ★★★★☆
【ジャンル】 ファンタジー  
【キーワード】 雪・冬・夢
【読み聞かせ時間】 7:00

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どんな本?

【内容】
野はらの真ん中に ゆきだるまが、
立っていました。
つまらなそうに 立っていました。
どこも かしこも 真っ白です。
この世には、
いろんな色の花がある っていうけれど…

ゆきだるまは、歩き出して
花を さがしに行きます。
途中で、いろんな動物に、
たずねてみると

『しかたないさ、ゆきで出来ているんだから。
 花には 会えないよ』
―ゆきで 出来ていると、
 どうして 花に 会えないんだろう。

ゆきだるまの さがしものは、
見つかるのでしょうか?

(感想)
ゆきだるまは、冬だからこそ生まれるもの。
すっかり 雪でおおわれた野はらには、
いろんな色の花は、なくて…。
ゆきだるまは、きれいな花を一目見ようとしますが、
他の動物たちに、『雪だから、見れない』って、言う。
何か方法はあるかと考えたりせず、
非協力的で、切り捨てるかのようなセリフ。
ゆきだるまは、他の動物たちの言う言葉が理解できない。
強い夢を持って、さがしに行くが、次第に…

冷たいゆきだるまの 熱い思いが、伝わってきます。
最後のシーンも、動物たちの冷たい言葉と対照的な働きで
人々の優しさが伝わってきて、あたたかい気持ちに なれました。