タイトル : おにはうち ふくはそと
文 : 西本 鶏介
絵 : 村上 豊
出版社 : チャイルド本社
2004.2.1
ページ数 : 32ページ
大きさ : 22.4 x 19.2 cm
【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】 昔話(日本)
【キーワード】 おに
【読み聞かせ時期】 節分
【読み聞かせ時間】 8:00
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どんな本?
【内容】
むかし、むかし、あるところに
とても 貧乏な夫婦が すんでおった。
ひどい貧乏で、節分の日が きても
豆まきをする 豆も 買えない。
豆まきも 出来ないなんて みっともない。
男は、からっぽの ますを 抱えて 立ち上がった。
声だけで、豆まきを しようとしたのだ。
しかし、豆がないなんて、
悔しいやら、恥ずかしいやらで
なかなか声が 出てこない。
おかみさんに、せかされて
張り上げた声は、
『おには うち、ふくは そと』
あれえ、なんだか おかしいぞ。
よろこんだのは、赤鬼と青鬼。
あっち こっちで、大嫌いな豆を 投げられて
逃げ回っていたところだ。
しめたと、男の家に 逃げ込んだ。
おにが、二匹も やってきて
腰をぬかして おどろいた 夫婦は…。
(感想)
タイトルを見て、あれ?ちがうでしょ。
でも、この鬼さんなら、家に来てもいいかな~。
姿、形で、物事を判断しちゃいけないよ
という教訓のようにも感じましたが…
貧乏でも、できるだけの おもてなしを してやり、
それに対して、鬼たちも…。
鬼も、人間も、ここにでてくる登場人物は 良い人ばかり。
優しい気持ちになれる絵本でした。