2010年2月5日金曜日

わたしのおひなさま

タイトル : わたしのおひなさま
 作 : 内田 麟太郎
 絵 : 山本 孝
出版社 : 岩崎書店
        2005.1.31
ページ数 : 32ページ
  大きさ  : 24.5 x 21.5 cm

【おすすめ度】 ★★★★☆
【ジャンル】  行事
【キーワード】 ひなまつり
【読み聞かせ時間】 5:30

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どんな本?

【内容】
おばあちゃんが、ももちゃんの体を
さすってくれます。
『この子が じょうぶに なりますように』

おかあさんが 折ってくれた おひなさまを
そっと 川に 流しました。
ももちゃんの病気を、
おひなさまが しょっていってくださる。

そのとき、川の底から、手が伸びてきて
おひなさまを 持っていきました。
あわてて 川に 飛び込んだ ももちゃんが
見たものは…

ひなまつりの元になった 流しびなの行事絵本。

(感想)
子どもの不浄を 追い払い、すくすく育ってほしい…
その願いを託して、3世代そろっての流しびなは、
今どきの家庭では、ほとんど行なわれないだろう
と思われる姿です。
でも、本来のひな祭りの意味は、
そこから始まったということを、伝えていきたい。

女の子の行事では あるものの、
男の子にも知っていてほしい。
作者に、そのような意図があったかどうかは
分かりませんが、川から 突然 現れた 生き物は、
男の子の気を惹くものでは ないでしょうか。

世代間の深い愛情と、
同世代への思いやりが いっぱい詰まった
行事とファンタジーが 合体した絵本でした。