タイトル : しろいゴリラ と
くろいゴリラ
作 : こやま 峰子
絵 : 渡辺 あきお
出版社 : 金の星社
2003.2
ページ数 : 24ページ
大きさ : 21 x 28 cm
【おすすめ度】 ★★★★☆
【ジャンル】 心・個性
【キーワード】 ちがい
【読み聞かせ時間】 4:00
Amazonで検索
どんな本?
【内容】
広い森に しろいゴリラが うまれました。
ゴリタと 名付けられ、
すくすくと 育ちました。
けれど、他のゴリラたちは
自分たちと 違う色のゴリラを
仲間に 入れてくれません。
ゴリタは、他のゴリラと同じ色の
どろを 体に ぬってみました。
どろだらけのゴリタを見た おかあさんゴリラは
「…みんな ちがうから すてきに みえるの。
ゴリタも ゴリタのままで いいのよ。」
と 教えてくれました。
でも、ゴリタは…
他のゴリラたちのように、
上手に むねを 太鼓のように 叩くことも…
かなしくて 涙が こぼれてきます。
強くて 立派な 大人のゴリラは
白い背中になるのです。
立派な姿の むれのリーダーのゴリラが
ゴリタに近づいて 優しく 話しかけます。
(感想)
『みんな 違って みんな いい』
みすゞさんの詩にもあるように、
このメッセージ性の強い絵本ですね。
違うものを排除したがる傾向が強いのは、
島国である日本の国民性なのか?
白色のゴリラを、
人間に置き換えてみたら、どうでしょう。
仲間はずれにする?
みんな、違っていて当たり前、
違うところが、人より目立ってしまうだけ、
違うことは、いけないことなのかしら。
お互いが、心を開くことで、視野はグンと広がるはず!
クヨクヨしないで、勇気がでる絵本です。