2010年3月12日金曜日

江戸のなぞ絵



 
 タイトル : 江戸のなぞ絵 (全三巻)
      一、いろは・江戸名所ほか
      二、虫・動物ほか
      三、野菜・勝手道具ほか 
  著  : 岩崎 均史
出版社 : 汐文社
        2009.10.26
ページ数 : 35ページ
 大きさ   : 21.5 x 20.5 cm

【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】  時代物・絵を楽しむ
【キーワード】 洒落・だじゃれ
*読み聞かせには向きませんが、子どもたちに紹介したい本の一冊。

どんな本?

(感想)
表紙の絵を見て分かるように、
とても可笑しな絵ばかり載っています。
これは、なんぞや?
江戸の人達が、ダジャレを絵で表して、なぞなぞにしたもの。
例えば、表紙絵の中にある
顔の部分が鯵(あじ)で、奥さん
これは ↓
鯵と妻(さい)で『あじさい』と呼ぶ。

この絵本を一人で楽しんでいると、
ダジャレ好きの子どもは、何も言わなくても寄って来る。
中でも、2巻目の虫・動物篇を何度も見て楽しんでいました。
しいて言うならば、答えが問題と同じページに載っているので、
先に答えが見えてしまうこともあり、残念な事このうえない。
良い点としては、当時使っていたもので、
今日ではあまりお目にかかれない道具等の名前が出てきて、
ほんの少しですが歴史に触れれること。

(豆知識のメモ)
江戸時代には、学校と呼ばれるものは存在しませんでしたが、
寺子屋と呼ばれる場所で、子どもたちに、読み書き・そろばんを
教えていました。その為、当時の諸外国から比べると、
字を読むことが出来る人の割合は多かったそうです。
多くの判じ絵は、裏に答えが書いてあり、文字や漢字の読み替えを
知っていないと答えれない場合もあったので、
知識・教養のある人が、このなぞ絵(判じ絵)を楽しんでいたようです。