
作 : マイケル・グレイニエツ
訳 : いずみ ちほこ
出版社 : セーラー出版
1995.9.9
ページ数 : 26ページ
大きさ : 30 x 21 cm
【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】 ファンタジー
【キーワード】 月・動物
【読み聞かせ時期】 秋・美しい満月のときに
【読み聞かせ時間】 6:00
小学3年生に読み聞かせ・済
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「お月さまってどんなあじ?」
動物たちは いつも 思っていました。
ある日、小さなカメが、高い山の上に登って
お月さまを かじってみようとします。
山の頂上まで来ると
お月さまは、近くなりました。
だけど届きません。
カメは、ゾウを呼びました。
ゾウが、カメの背中に乗ると
お月さまは、なにか「ゲームを始めたな」 と思い
ひょいっと上へ逃げます。
ゾウが、鼻をのばしても 届きません。
そこで、ゾウはキリンを呼びました。
お月さまは、また、ひょいっと上へ。
高く昇った お月様には まだ 届きません。
次々に、動物を呼んでは、背中によじ登り
たかく、たかくなります。
お月さまを かじってみたいと
思っている動物たちが、
次々に 仲間を 呼んできて、
一つの目的の為に協力して、高くなるところは、
ロシア民話の「大きなかぶ」に似ているような・・・。
カメの上にゾウが乗る場面では
アレッ?
カメが ゾウの上に
乗るんでないの~ってツッコミ。
普通に考えれば、ゾウが上に乗ったら
つぶれちゃうじゃない。
でも、そこが面白いところ。
お月様には、最終的には届きます。
お味は、みんながそれぞれ一番好きなもののあじ。
自分の場合は・・・好きな食べ物がたくさんあって
どれとは決めれないけど、この絵本を見て感じたのは
ポテトチップ味!
これは、絵+(絵本の中の)音のイメージから感じました。
出演した動物たちは、それぞれどんな味だったのか
自分だったら、どんな味がするのか
考えてみるのも、絵本を更に深く楽しむ一つですね。
~3年生に読み聞かせ~
本の表紙を見せると
「お月さまとって…カナ~」「違うみたいよ」
「お月さま!?食べられるわけないじゃん」
読み進めるにつれて
「カメ、重そう」「苦しそう」
と、カメを 気遣う声も チラホラ。
お月さまが、ひょいっと逃げるたびに
クスクスっと小さな笑い声。「また、逃げるよ」
お話の世界に 入り込めたようです。
よかったぁ♡