2009年9月23日水曜日

メアリー・スミス

シルバーウィークが終わり、また、通常の生活に戻ります。
学校、会社 ・・・
貴方は朝、誰に?何に?起こしてもらっていますか。

タイトル : メアリー・スミス
  作  : アンドレア・ユーレン
  訳  : 千葉 茂樹
出版社 : 光村教育図書
       2004.7.25
ページ数 : 32ページ
大きさ : 21 x 26 cm

【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】  実話(イギリス)
【キーワード】 朝・時計
【読み聞かせ時間】 5:00(本文)
                                     1:30(説明文)

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どんな本?

【あらすじ】
夜が明けぬうちから、
早足で町の中を歩いている
体格のよい女の人がいます。

突然、立ち止まって
ストローのようなものを取り出し、
その先に 固い豆を詰めます。

そして、窓をめがけて
『プッー』と豆を吹き飛ばします。
彼女は
一体、何をしているのでしょうか?

正しく動いてくれる
目覚まし時計が無かった頃の本当お話。
実在したメアリースミスの白黒写真が
裏表紙に載っています。

(感想)
学校があり、鉄道が走っている時代に
正しく動く目覚まし時計が無かったなんて
知りませんでした。
これくらいの文化があれば、
時刻が必要な鉄道が走っていれば、
目覚ましがあって当然
と思っていたのですが・・・。

この時代ならではの職業
‘ノッカー・アップ’と呼ばれる
目覚まし屋があったたそうです。

ノッカー・アップの
メアリー・スミスさんは、実在の人物。
彼女は、変わった起こし方をする。
ストローのような物に豆を詰めて、
ベッドルームの窓をめがけて
『ぷーっ』 と一吹き。

豆は窓にに当たり、『コツン』と音がする。
その音で、雇い主が目を覚ます
起きた印に、顔を出して、
メアリーさんに、あいさつ。
顔を出さなきゃ、起きるまで
豆を飛ばします。

なんという命中率!
しかも、強く当てたり、
軽く当てたり自由自在に豆を飛ばす。

凄いコントロール能力。
しかも、お客は一人ではないのですから、
息切れせずに吹き続ける肺活量も必要。
すごい人です。

こんな楽しい起こし方なら、我が子は
その芸当見たさに、マネしたさに
目覚まし前に起きてくれるかもしれないなぁ。