2009年9月15日火曜日

だってだってのおばあさん

タイトル : だってだってのおばあさん
     作   : さの ようこ
 出版社 : フレーベル館
         2009.1
ページ数 : 32ページ
  大きさ  : 27 x 21 cm

【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】  ユーモア
【キーワード】 おばあちゃん・ねこ
【読み聞かせ時期】 いつでも・敬老の日
【読み聞かせ時間】 9:30
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どんな本?
【あらすじ】
「だって私は98歳だもの」が口癖のおばあさんと
 一緒に暮らしている5歳のねこ。
ねこが、おばあさんを遊びに誘っても
いつも「だって・・・」「だって・・・」と断られてしまう。

ある日、おばあさんの99歳の誕生日の為に
ねこが、ケーキに立てるろうそくを買ってますが
途中、川で何本も落としてしまいます。
残ったのは、たったの5本。
    
それでも 無いよりはまし、
残った5本のろうそくをケーキに立ててお祝い。
その次の日から、 「だって私は・・・5さい・・・」
ねこと同い年になったおばあさん、
姿は変わりませんが、何かが変わります。

(感想)
ねこは、いつだっておばあちゃんと遊びたそうにしています。
 でも、98歳だから・・・できないわ。
さびしそうな ねこくん。    

現実、98才のおばあちゃんには、 危なっかしくって、
何かあったら大変だから、止めてほしいと思うし、
年をとると、悲しいことに 自分の出きること出来ないことの
判別がつくようになります。
出来ないことは、頑張ってみる前に諦めてしまいます。    

でも、99歳の誕生日ケーキのろうそくの数が変わっただけで
おばあちゃんが変わるんです。劇的に!
姿はおばあちゃんのまま。
でも、気持ちの持ち方が変わると行動まで表情まで
全て変わるんです。

そう、ろうそくを5本立てたから、おばあちゃんは5歳だったわね。
5歳なら、釣りもできるし、走れるし、飛べるし、
ねこと子どものように遊ぶ姿は、本当に可愛い、微笑ましい。  

実際、ここまで無茶できるおばあちゃんはいないとしても
卑屈にならず、前向きに新しいことにチャレンジする
いきいきしたおばあちゃん。
魅力的です。 素敵です。

子どもだけでなく、大人も味わってほしい。
いま、自分は「だって〇〇だから、できないわ」となっていないか。
見直すきっかけになりました。