2009年11月5日木曜日

しあわせの石のスープ



タイトル  : しあわせの石の
                    スープ
 作   : ジョン・J・ミュース
 訳   : 三木 卓
発行所 : フレーベル社
        2005.1
ページ数 : 32ページ
 大きさ   : 24 x 27 cm 

【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】  民話 
【キーワード】 しあわせ
【読み聞かせ時間】 11:30

Amazonで検索
どんな本?

【内容】
3人のお坊さんが、いろいろな話をしながら
旅をしていました。
「人を幸せにするものは、なんでしょうか」
「では、これからそれを見つけてみようではないか」

お坊さんたちは、ある村に入っていきました。
何軒か 戸を叩いてみましたが、誰も出てきません。
明かりも消えてしまいました。
その村では、洪水や戦争で ひどい目にあって
となりの人の心まで疑うようになっていたのです。

いちばん賢いお坊さんが、
「村人に石からスープをつくることを教えてやらねば…」
と言いました。

そこで、3人のお坊さんは、木の枝を集めて、火をおこし、
小さな鍋に 井戸水を入れて、スープを作る準備を始めました。

その様子をずっと見ていた 勇気ある女の子が声を掛けました。
石のスープを作っていることを知ると
そのスープに必要な石を3つ持ってきました。
やがて、鍋から湯気が上がり、村の人々は顔を出して様子を伺い始めます。
石のスープを作るには…塩、こしょう、にんじん
いろいろ入れると、こくがある美味しいスープになるのだが…
少しずつ村人たちが、心をひらいて、人(スープ)のために動き始めます。

(感想)
石からスープ、
何か魔法みたいな力で出来るものかと思いきや、
石は、水の中に落とした一滴のようなものだったのですね。
最初は、小さな一滴。それが広がり、大きな波紋になる。
それは、幸せという名のもの。

この絵本では、中国のお話として語られていますが
本来は、ヨーロッパの民話を元に作られたそうです。
また、他国にも似たような話があるということも
説明書きがありました。
土地が違っても、このような話があるってことは
どの国でも、幸せを求める姿は変わらないのかな。