タイトル : ひゃくにんの
おとうさん
作 : 譚小勇・天野祐吉
絵 : 譚小勇(タンシャオヨン)
発行所 : 福音館
2000.9.1
ページ数 : 32ページ
大きさ : 27 x 20 cm
【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】 昔話(中国)
【キーワード】 かめ・おとうさん
【読み聞かせ時間】 6:00
Amazonで検索
どんな本?
【内容】
山奥に住んでいた働き者の若い夫婦が、
いつものように、畑をたがやしていると
大きな かめが でてきました。
かめの中に、何が入っているのだろうと
のぞきこむと、かぶっていた笠が
かめのなかに 落ちてしまいました。
落ちた笠を かめの中から 拾い上げると
次々と笠が出てきて、
なんと 百枚も出てきました。
若い夫婦は、そのかめを持ち帰り
出てきた笠は すべて 村人にあげました。
どうやら、そのかめは、物を入れると
百個分になって出てくるようです。
そのかめの評判を聞きつけた地主は
若い夫婦から、かめを奪い取ります。
そして、かめの中に入れたものは?
(感想)
最終的に、何が起こるかは
タイトルを見れば、一目瞭然。
そうなるまでの過程を楽しみました。
若い夫婦は、人の為に…の欲から
かめを持ち帰ったようですが、
地主は、自分の欲の為に かめを奪った、
この差が大きかったようですね。
さて、百人のおとうさんと言えども
働き盛りのおとうさんのおとうさん、
つまり、子供から見たら、おじいちゃん。
一体、誰が面倒見るのでしょうか?
先々の不安を残したまま、物語が終わっています。