2009年12月11日金曜日

セクター7


タイトル : セクター7
 作 : デイヴィッド・ウィーズナー
出版社 : BL出版
        2000.11.20
ページ数 : 48ページ
 大きさ   : 28 x 24 cm

【おすすめ度】 ★★★★★
【ジャンル】  文字のない絵本
【キーワード】 雲・空

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どんな本?

ウィーズナーは、この絵本のために視界ゼロの日を
選んでエンパイア・ステートビルを訪れた。その日
ビルの展望台に訪れていたのは彼一人だったという。
                    (抜粋文)

(感想)
全く文字がないのに、絵の中の人や擬人化された雲の声が
聞こえてくるようです。自然と、こういう風な言葉が出るだろうと
子どもも、自分も、勝手にセリフを作り上げて見ました。
夢あふれる絵本。
威風堂々と空を泳ぐ魚たちとタコの絵、
実際の空でも見てみたいなぁ。

雲工場があり、そこでは青写真で描かれた雲の設計図…
詳しく大きさ長さなどの数字も書かれているようですが、
どれも似たような綿菓子のようなふわふわの形。
雲たちは、そんな平凡な形に飽き飽きしている様子。
そこに、雲の子が連れて来た男の子が手を加えて、
星や様々な魚の形に設計図を変えていきます。
雲たちは、新しい青写真を喜び、次々と姿を変えて…
雲工場で働く人(?)たちは、この異変に気づいて、
男の子を捕まえます。怒っています。
でも、この素適な形の雲の良さに気づいて
街の空は、大きな海のように…。