タイトル : しろい
まゆげのトラ
文 : イ・ジンスク
絵 : ペク・テスン
共訳 : 星 あキラ
キム・ヨンジュン
監修 : 小澤 俊夫
出版社 : 瑞雲舎
2007.1.5
ページ数 : 36ページ
大きさ : 22 x 31 cm
【おすすめ度】 ★★★★☆
【ジャンル】 昔話(韓国で再話)
【キーワード】 虎・心
【読み聞かせ時間】 10:00
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どんな本?
日本では「狼のまゆ毛」という昔話として
東北地方、関西、四国、九州などで伝えられています。
一部、日本の「狼のまゆ毛」にはない話(幼い娘)があります。
それは、おそらく、韓国で再話した作者が、
メッセージを強めるために付け加えた話(人物)でしょう。
小澤俊夫氏解説より
【内容】
せんねん いきぬいた トラのはなしを してあげようか?
深い深い山奥に、しろいまゆ毛のトラが住んでいました。
トラのしろいまゆ毛には、秘密の力があります。
しろいまゆ毛からでる不思議な光をあてて
人間をみると、本当の心が表われ、
欲張りなタヌキやずるがしこいキツネに見えるのでした。
その人間が、どんなに言い訳をしても、
トラは、パクッと食ってしまいました。
ある日、トラは じいさまの姿に変えて、町へ降りていった。
町では、人間たちが、自分の悪口を言っていました。
そこにいる人たちは、皆、毒蛇のような心を持った人間たち。
この人間たちを、食ってしまおうか。
一体、心のきれいな人間は、どこに隠れているのだろう。
そこへ、幼い女の子が現われて
「あなたは とらさんでは ありませんか」
なぜ、正体を見破られてしまったのだろう。
さて、
ところで、きみたちの こころは きれいかな?
(感想)
とらのまゆ毛の持つ不思議な力と同じように
独特で幻想的な絵で描かれています。
とらが、満月から光を浴びているようすは、
まるで、もののけ姫のシシ神、ダイダラボッチ。
トラの本当の姿は、文だけで絵がないのが、にくい演出。
絵本なのに、絵がない部分で、個々で感じた姿を想像する箇所。
最後のシーンは、
大切なことを後世に残し、伝えていく、伝授…
というメッセージが、あるのかな。
