タイトル : 石をとらえた
お役人
文 : チャ ミジョン
絵 : ハン チャンス
訳 : かみや にじ
出版社 : 少年写真新聞社
2006.7.10
ページ数 : 30ページ
大きさ : 25.5 x 25.5 cm
【おすすめ度】 ★★★★☆
【ジャンル】 民話(朝鮮半島)
【キーワード】 名裁き
【読み聞かせ時間】 9:00
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どんな本?
【内容】
むかし、ある村に、絹をあつかう商人が いました。
今も昔も変わりなく、絹は 大変 高価なものです。
その絹を、何匹も 背中に しょって売り歩いていました。
ある日のこと、
商人が、絹をかついで、山道を行くうちに
足や肩が痛くなり、少し休むことにしました。
石ぼとけのかたわらに 荷を降ろすと
深い眠りについてしまいました。
目を覚ますと、そばに置いてあった
絹が そっくり なくなっているではありませんか!!
泣き叫んでいる商人に、
通りがかりの村人が声を かけました。
事情を知った村人は、
「この村のお役人に訴えてみたら、いかがかな。
何でも解決してくださる 立派なかたですぞ」
と教えてくれました。
商人は、その足で、お役人のところへ とんでいくと
一部始終を 訴えました。
そして、お役人が、出した解決法とは…
「石ぼとけを とらえて 問いただしてみよう」
石ほとけを せめたてて 問いただす?
(感想)
訳者の解説が、巻末に載っており、
日本に似た話として、『大岡越前の裁き』が紹介されていました。
大岡越前に限らず、時代劇が好きな方には
持って来いのストーリーだと思います。
かくいう私も、時代劇のお決まりの話の流れが大好きです。
スカッと、悪者を見つける裁きは、気持ちのいいものです。
また、知らなかったこととして、絹の数え方。
調べてみると、普通は、1反(たん)と数えます。
1匹(ひき)=2反(たん)
1反は着物一枚分、1匹は着物+羽織が作れるそうです。