2010年1月28日木曜日

やまねのネンネ

タイトル : やまねのネンネ
 作 : どい かや
出版社 : BL出版
        2002.2.10
ページ数 : 32ページ
 大きさ   : 18 x 26 cm

【おすすめ度】 ★★★☆☆
【ジャンル】  ファンタジー
【キーワード】 夢・ねぼすけ
【読み聞かせ時期】 冬
【読み聞かせ時間】 5:30

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どんな本?

【内容】
木のうろで、やまね親子3匹が
丸くなり、くっつきあって冬眠中です。
春になるまで、起きません。

ある日、やまねのネンネは 夢を見た。
~おいしそうな木の実…もう少しでとれるのに~
現実の世界でも、ネンネは手を伸ばします。
その拍子に、木のうろから、ころりと落ちてしまった。
それに合わせて、夢の中でも、木から落ちた。

夢と現実が、重なり合って、起きていく様々な出来事。
それでも、なかなか起きないやまねのネンネ。
あったかだなと気付いて、目覚めてみると…。

(感想)
やまねが冬眠する季節は冬。
白い雪が降り積もり、カラーにするとモノクロ、
音はでないのだけど、シーンとした雰囲気が出ています。
それに対比して、夢の世界では、カラーの世界。
あたたかい色合いで夢の中を描かれていました。

それにしても、現実世界では、
大変なことが起こっているのに
なかなか起きない やまねのネンネは 大物だよ~。

ちなみに、やまねは、準絶滅危惧種にある状態(2010.1現在)
数が減ってきているので、天然記念物にも指定されています。
興味のある方は、何年前から生存していたのか、
やまねの生態などを調べてみるのも、面白いと思います。

(小学3年生のクラスで読み聞かせ)
読後、ヤマネって知ってる?日本の天然記念物なんだよ。
下記の本で勉強していった内容を少しお話しすると
驚きの声が、上がっていました。
「赤ちゃんは、1円玉2枚分の重さで、たったの2グラム」
「大人になっても、ゴルフボールくらいの大きさ」

科学のアルバム ヤマネのくらし 西村豊・著 あかね書房出版
森のスケーターヤマネ 湊秋作・著 金尾恵子・絵