2010年9月1日水曜日

コウモリうみへいく

タイトル : コウモリうみへいく
作・絵 : ブライアン・リーズ
  訳  : さいごうようこ
発行所 : 徳間書店
        2009.6.30
ページ数 : 32ページ
 大きさ : 23.5 x 28 cm

【おすすめ度】 ★★★☆☆
【キーワード】  海水浴・夜
【読み聞かせ時間】 6:30

どんな本?


【内容】
コウモリの おしゃべりが 夜空に ひびく。
 こんやは まんげつよ。
 みんなで うみへ いきましょう。

リュックやかばんに、
おべんとう、シャベルなどを つめこんで
荷物をもった こうもりたちが 海へ向かう。

うみが みえてきた。
おつきさまが しずむまで、
こどもたちは あそびの 時間が たっぷり。
月の光が 強いから、月焼け止めを塗って。

こどもは、砂遊び、サーフィン、ビーチボール、
おとなは、月光浴で のんびり。
おなかが 空いたら、お弁当の時間。
イトトンボのフライ、ヤブカ味のポテトチップ。
焚き火も はじまり、最高潮

たき火を 囲み、
バンジョーの音が、やさしく響く。
小さい子たちは うとうと 眠そうに なってきた。

(感想)
良いイメージを持っていなかったコウモリですが、
この絵本の中では、人間らしい愛嬌があります。
コウモリたちの表情豊かなこと。
夜の空を、コウモリの団体が飛行し、
満月に照らされて、ひかる海に到着する。
とても幻想的です。
しかし、まんまるの満月は、
どこにも描かれていないのです。
夜の漆黒の闇の中に、薄青くなっている部分、
その上に満月があるんだと読者に想像させて、
満月を描かない大胆さ。
コウモリだから(?)、月焼けもするらしい。
そして、びっくりしたのは、お食事タイム。
ここは、ちょっと気持ち悪いかも…
ムシマロには、参った。

画面が暗いので、多人数の読み聞かせだと、
後ろの方は見えにくいかな。